医学部医学科志望の高校生の親、ぷっちママです。
日本医科大学オープンキャンパス2019の続きです。
医学部教授講義が素晴らしかったです。
ニボルマブ誕生秘話 岩井佳子先生
「一番言いたいのは、自分が本当にやりたいことを見つけてくださいということです」
岩井佳子先生は、かの有名な本庶佑先生の下で研究されていました
「ニボルマブ誕生秘話」免疫抑制阻害によるがん治療法の発見についてのお話ししてくださいました。先生のご準備いただいた講義内容に比べ、本当にざっくりですみません。
要点です。
先生の研究はライバルに負けた
免疫療法の研究ではPD-1とCTLA4という二つのアプローチがあって先生はPD-1を研究していたが、CTLA4は先に成果を上げPD-1は負けてしまった
研究は1番じゃなきゃダメ
とてもがっかりした。そんな時、持病が悪化し入院。研究成果の特許申請を勝手に出されて、研究ができないとかに巻き込まれたりと散々だった
だけど負けない！
焦点を絞ってPD-1で1位を狙う！と自身を鼓舞する
勝てそうな分野は何か？
当時のメラノーマの治療は副作用が強く、転移への効果に乏しかった。
これならまだCTLA4も結果を出せていない！
メラノーマ(皮膚癌)で研究しよう
来る日も来る日も、PD-1を信じて研究を続けた。
ついに！
これまでの治療が、免疫機能のアクセルとブレーキを同時に踏み続けて治療効果が出なかったことを突き止めた。
アクセルを外すことで原発癌と転移した癌に効果が出た。
助からなかった人が助かる治療
今までオペもできず治療法がないと言われていた人のうち、30％の人を救うことができた！！
ノーベル賞受賞のスライドに自分のデータが使われた感動！
本庶先生がノーベル賞受賞した時のスライドに、自分が撮った写真が含まれていた！
岩井先生は、「マウスの肝臓を何色の紙の上に乗せたら写真うつりがいいだろうか」とこだわっていた。
だからその他の人が使わない色の紙に乗せて撮影した写真が、自分のデータだとすぐにわかった。
感激した！本当に嬉しかった！とのことでした
岩井先生が言いたかったこと
ただ病気を治すだけでなく患者さんが本当に幸せになるとは?を考えて欲しい
臨床医でも、研究者でも、医師でなくてもいい
私が一番言いたいのは「自分が本当にやりたいことを見つけてください」ということです
それが見つかったら、どんなに忙しくても仕事が趣味みたいになります
医師になるかどうかも含めて、
医師になるなら、臨床か研究か時間をかけてよく考えてください
今はわからなくても自分がやりたいと思えることを、日本医科大学で見つけてください
そして研究という道もあることを知っていただけたらと思います」
以上です
岩井先生はとてもおっとりした控え目な印象の方でしたが、熱い情熱をお持ちでした。
まとめ
「日本医科大学」
救命救急を中心に、最先端の医療を間近に学ぶだけでなく
「学生に本当にやりたいことを見つけて欲しい」そんな価値観をお持ちの教授がいらっしゃる魅力ある学校でした。
正直、ザ・私立＝お金かかりそ～（汗）でしたが、お話を聞けてよかったです。
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