医学部志望の高校生の親、ぷっちママです。
前回に続き、医学部の学費を工面する方法を考える~防衛医科大学校のレポートです。9月に入り防衛医科大学校の募集が始まりました。募集から合格発表まで5か月という長期戦です。(募集2019年9/5~9/30、一次試験10/26,27、発表11/28、2次試験12/11~13の間で指定された1日、最終合格発表2020年2月14日です。)
引き続き、2019年夏のオープンキャンパスレポートです。ご参考になれば幸いです。
模擬講義:テーマ「防衛医学」
途中から聞いたので一部足りません。話が早かったので間違いもあるかもしれません。
講義をしてくださった先生がバイタリティーに溢れ、テンポよく話が進みぐいぐい話に引き込まれました。
卒業後の任務
・災害時は、被災地へ駆けつける被災者はもちろん救助活動をしている自衛隊員の救護もする。
・海外活動(危険な場所ばかりではない)紹介写真はハワイっぽかったです
・専門科を越えた診療ができるようになる。眼科の先生や精神科の先生もオペする事がある
・病院6割、国内外の現場4割
・その他、私たちが気が付いていないところでも「しかるべき場所にしかるべき部隊が控えている」そうです。
防衛医科大学校でしか学べない「防衛医学」
「防衛医学」は潜水、洋上、航空も含む部隊の医療や災害医療などの専門科目です。
例として、爆発物で損傷を受けた人がいる時の診察の仕方について解説してくださいました。看護師のぷっちママ、興味津々で聞きました。
1次 爆圧による損傷の程度の確認…鼓膜、肺、腸管など臓器への影響
2次 飛散物による損傷の程度の確認…どんなものが身体に当たって、どこを怪我したか
3次 爆風による損傷の確認…飛ばされてぶつけたことによる臓器や脳などへの影響
4次 化学物質による損傷の確認…有毒ガスなど化学物質による影響
と受傷の状況を出来る限り確認し、爆発が体のどちら側で起きて何がぶつかって体内のどこ何がで起きているかを想像して、どんな検査や治療が必要かを考える方法を学ぶのだそう。
救命救急に似ているけど、潜水、洋上、航空などは専門性が高く防衛医大でしか学べないので、外部の人からも問い合わせが来るとのことでした。
防衛医大メインのミッションはMOOTWムートウ
防衛医大のミッションは、Military Operation Other Than War「戦闘以外の軍事的ミッション」で、普通の医師になるだけでなく「日本を守る医師」になるため、部隊訓練や防衛医学を学び、心身を鍛えるのだそうです。
日本品質の医療を
世界中いつでもどこでも提供できる
医師を育成する
私の文才がたりず良さが伝わらなかったかもしれませんが、で松岡修造さんのように熱い先生で、カッコイイの一言でした!

私も志願します!と言いたいところですが、年齢制限でぷっちママは受験できません
見学したもの
さすが防衛医科大学校、広大な敷地でした。敷地内で走り込みできます。
寮 見学
講義の後に寮を見せていただきました。
2人部屋ですが、クローゼットが真ん中にあり仕切られてしました。一人分のスペースに、ベッド、机、クローゼットがあって、床にもう一人寝ころべるくらいのスペースがあります。全く相手が見えない訳ではありませんが、寮の2人部屋としてはプライバシーが守られている方だと思います。建物自体は新しくはありませんが、きれいに使われていて、お部屋の中もきれいでした。
ベッドは二段ベッドではありません。
テレビの持ち込みは可能だそうです。
お風呂は綺麗な大浴場でした。
寮生活で大変なことの1つが掃除だそうです。
自律するために掃除は徹底させるという説明がありました。寮は全体的に綺麗です。個人的にはアリです◎
自衛隊の救急車
救急車というより、オペができる車でした。オペ室の車と検査室の車があり、どんな環境でも2台つなげば検査データを見てすぐに治療できるようになっていました。救急医療の最高峰という感じがしました。
訓練見学
訓練というので、ほふく前進やバーピージャンプなどビリーズブートキャンプ的な派手でキツイのを期待していたのですが「行進と整列」でした。防衛省の観閲式にも出席するので、幹部候補生として行進や整列が美しくできるために練習するのだそうです。
動きは地味です。。。掛け声は軍隊です!
誰でもできるのはこれしかなかったのかな?他は引くくらいキツイ訓練なのか?と逆に心配になりました。
学生さんへ質問会
学生さん4人に対し質問できる会場で印象に残った話です。
入学した理由は?
第一志望(1名)…国家公務員になりたかったから
学費のため(1名)…私立医大しか合格できなかったから
受かったから(2名)…東大に落ちたが防衛医大に受かっていたから。二浪して疲れたから。
訓練はきついですか?
受験勉強で体力がない人もたくさんいたが、部活に必ず所属し毎日体を動かすので、次第に体力がついて訓練も大丈夫になった。
運動が苦手な人でもやっていけている。
そんなに嫌ではない。
受験勉強は1日どの位していましたか?
朝から晩までほとんど、14時間とか?もっとかな。
医師になるって思えないと無理な量やりました。
防衛医大の試験対策は何をしましたか?
過去問をやること。確率の問題が独特なので、解いておいた方がいい。
他の大学よりも試験日が早いので対策が十分にはできなかった。第一志望なら早めに対策を。
女性で不利なことはありますか?
潜水艦に乗れないことくらいで、他は特にない。訓練では重い荷物を男子が持って助けてくれることもある。
国家公務員なので育休などは取りやすい。
防衛医科大学校「エリート自衛官」な雰囲気
敷地内は整備されており整然としていました。皆さん制服を着用して凛とした表情で「エリート自衛官」の雰囲気がありました。幹部候補になるので、実際エリートですね。
訓練というと根性を叩き直してやる的な無理矢理やらされることのように思っていましたが、先生や学生さんの話を聞いて、組織と自分のために必要な準備なのだろうと考えを改めました。それが日本の安全にも繋がっていることも。
防衛医科大学校では以下のことが学べます。
- 医学の知識と技術、教養
- 集団生活
- 心身の鍛錬
そして医師免許を取った後は、国内外問わず、自衛官でなければできない仕事をすることができます。研究の道も選べます。

ぷっこにはまだまだ実家にいて欲しいけど防衛医大に行きたいと言われたら、がんばってこい!って送りだすよ
と覚悟を決めたぷっちママですが、肝心のぷっこは勉強よりも、訓練よりも、返納金よりも、

かっこよかったね!やりがいありそう!でも虫がなぁ〜日本の虫でも無理なのに、外国で虫でたらどんな虫かわからないもん。サソリとか?気絶しちゃうよね。仕事にならないよ〜
ですって。
防衛医科大学校「ここでしかできない仕事がある」魅力ある学校でした
※返納金=一括4500万円。よく考えて出願すべし。

では、また。
湧き上がれ!知の泉!
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