医学部志望の高校生の親、ぷっちママです。
今日は、慶應義塾大学医学部説明会2019の続きです。
一緒に学びたい同級生がいる。
学びたい教員がいる。
同窓であることを誇れる先輩、後輩がいる。
説明会より
定員と内部進学者数
定員は110人(HPには113人とあります)
一般入試 68人
付属高校 43人
(慶応義塾高等学校、慶應義塾志木高等学校、慶応義塾女子高等学校、慶応義塾湘南藤沢高等部、慶応義塾ニューヨーク学院)
帰国生・留学生 若干名

付属高校からそんなに入れるの⁈ぷっこが中学受験の時、個別相談会で中等部の先生から「慶應義塾女子高校から2、3人くらいしか行けないし、例年高入生が持っていくから、一般で医学部を受けた方が確率が高いです。」って言われたから中等部は受験しなかったのだけど・・・
と思って調べましたが、付属高校の生徒数自体が、多いのですね!43人といっても、概ね上位3%みたいです。すごい努力で入ることに変わりはなさそうです。むしろ、受験しない人がたくさんいる中でブレずに頑張り続けて内部進学した人達なので、すごいですね!
男女比
8:2 内部進学のうち男子が多いからでしょうか?
現役、浪人比
現役、一浪、二浪以上
69.2%、27.0%、3.8%

不正操作はありません。
倍率
志願者 1528名 ⇒ 合格者 159名

「偏差値72、東京大学や京都大学と同じくらいの偏差値と言われていますが、倍率は10倍切ってますから」(=それほど難関というわけでもありません)
あれ?10倍くらいじゃないですか?と思いましたが、受験者数は志願者より少ないので10倍を切っているそうです。

難関に変わりないと思います…
合格最低点
266点/500点 (数学150、理科2科目選択200、英語150)
53.2%
2次 小論・面接
試験内容の解説などはありませんでした。
学費
2100万円くらいとの説明でしたが、HPを参考に計算すると以下の通りでした。
初年度納付金合計 384万3350円
2~6年次(在学生納付金額合計)364万3250円 × 5= 2207万7900円
奨学金制度
学問のすゝめ奨学金(入学前予約・地方出身者のみ・医学部90万円)
慶応義塾大学給費奨学金(2年以上の成績優秀者・年50万円)
慶応義塾大学修学支援奨学金(平均支給額:年30~40万円、学部生と大学院生で150名程度)
慶応義塾大学東日本震災被災学生復興支援奨学金(学部生と大学院生で25名)
その他にも慶應義塾を支援する方々の寄付による奨学金などもあるようです。詳しくは公式ホームページをご確認ください。
今回の説明会で紹介はありませんでしたが、慶應義塾大学の奨学金以外にも、日本学生支援機構で借り入れることができます。
国試合格率
2011年から2019年までざっと。
99%,100%,97.7%,98.1%,100%,97.2%,97.3%,100%,96.4%
優秀な学校あるあるですが、学校としての国試対策はないそうです。
医学部の理念
初代医学部長は北里柴三郎先生
医学部は、福澤諭吉先生の没後に創立したそうです。1917年、北里柴三郎先生が、当時は臨床医学と基礎医学にあった垣根を壊し、医師であり、研究者であるという理想を掲げて創立されたそうです。(=フィジシャン・サイエンティスト)
「今まで皆さんのお財布に入っていた福澤先生とこれからお財布に入る北里先生」とおっしゃっていました。お札を考える人に慶応義塾大学出身者がいたのかな?と思ってしましました。そうだとしたら慶応義塾大学って、やっぱりすごいですね。
見学したもの
研究室ツアー:神経内科
神経内科は、脳神経の内科(オペしない方)で、パーキンソン病やアルツハイマー認知症の最新情報の解説をしてくださいました。とても有意義でした。
認知症の予防についてご紹介させていただきます。
- 運動・・・1日20~30分のウォーキングを週に3日~毎日
- 知的活動・・・ゲーム、音楽、楽しいと思える知的なこと(脳トレは楽しいなら効果あり)
- 社会活動・・・人とコミュニケーションをとる、ボランティア活動・孫の世話など
- 生活習慣病の予防、コントロール・・・40代から食事や運動、喫煙に気を付け、生活習慣病(高血圧・糖尿病・高脂血症など)にならないように注意する
神経内科医になった理由
神経内科は「完治」よりも次第に進行していく患者さんが多いので、私自身が実習に行った時は職業としてこの科に就くのは大変だと思いました。神経内科の先生がどのようなモチベーションで神経内科をご専門にされたのか尋ねました。

治せる病気を普通に治せるのは当たり前なので、今治せない病気を治せるようにしたいと思った。アルツハイマー認知症などは、今はまだ研究段階であるが、治せる病気にしていきたいと思う。
先生のような賢い方がチャレンジ精神をもって研究に邁進してくださることは、とてもありがたいことですね。
一方で、すべての病気が治せるようになったらますます寿命が延びていくので、そうなった時、世の中はどうなっていくのだろうか?そうなることで人は幸せになれるのだろうか?といった内容の話もあり、「幸せってなんだろうな」と考えさせられました。
ライブ!Dr.G
なんと、テレビ番組のDr.Gにご出演の徳田安春先生が登壇されていました!豪華ゲストだというのに、観客が少ない…もったいない。素晴らしかったです!徳田先生のパスでパネラーの能力をどんどん引き出されていました。初期研修をこのようにご指導いただけたら頑張れるだろうなと思いました。
パネラーは、学生さん3人と研修医の先生お1人。情報をもとに診断をつけます。
「67歳女性、空港で倒れているところを発見されて救急搬送。旅行中、帰るために空港に行く途中に苦しくなり歩けなくなりタクシーに乗り、空港で降りた。降りた所で倒れているのを発見され搬送された」これがお題でバイタルや病歴など必要な情報を取っていき、診断するというものです。(いた人だけわかる話ですが、急にサチュレーション低い→急に肺で何かあった+6月の沖縄を歩いてたということで「脱水→血栓」かな?と思い、私が最初のアナムネで追加して聞きたかったのは前日の飲酒量と当日の天気、気温です。)
診断結果、パネラーの皆さん正解でした。看護師ぷっちママも一人頭の中で正解しました!(サービス問題?)

四谷祭実行委員の皆さん、来年は、パネラーに東京大学や医科歯科大学の学生さんなどを呼んで、チーム戦でやってください!応援団付きで!盛り上がりそう♪
まとめ
2日間に渡り、四谷祭たっぷり楽しませていただきました。
説明会だけでは正直よくわからなかったのですが、ラボやDr.Gの様子、会場を案内してくれた学生さん達の様子から、慶應義塾大学の最大の魅力は「人=ネットワーク」であることが感じ取れました。
慶應義塾大学では、総合大学だけあって医大では出会えない他学部にも友人ができますし、優秀な友人、先生、先輩、後輩と繋がることができます。在学中も卒後も強いネットワークに入れ、様々な恩恵を受けることができそうです。
慶應義塾大学医学部、入れるものなら入りたい!学校でした。
肝心のぷっこは塾で行けず。

見なくても、合格したら行くでしょ。どんなだったか教えてー。
今回もまた母一人、盛り上がる…。
では、また。
がんばりましょう!
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